Medical News Japan

Bad bosses may damage your heart
悪い上司は部下の心臓に悪い
BBC 2008/11/25

　配慮のない上司は仕事のストレスになるばかりでなく、部下の心疾患のリスクを増加させると、専門家たちは考えています。

　スウェーデンの研究チームは、3000人以上の労働者について調べたところ、リーダーシップがない事と、重篤な心臓病や心臓発作のリスクの間には強い関連性があることを発見しました。

　この影響には累積効果があるかもしれません。というのは、心臓病のリスクは部下が同じ会社に勤め続けるとさらに増加するからです。

　この研究は、Occupational and Environmental Medicine誌にて公表されました。

ストレスの多い環境　Stressful environment

　専門家たちは、職場で支持されていないとか、過小評価されていると感じることは、ストレスを生じ、これは喫煙などの不健康な行動に走らせ、心疾患につながると語っています。

　以前の研究により、不公平な上司は部下の血圧を上昇させることが判明していますが、高血圧が持続することは心疾患のリスクを増大させます。

　最新の研究で、カロリンスカ研究所とストックホルム大学の研究者たちは、ストックホルム地区で働く19歳から70歳の男性労働者の心疾患について約10年間にわたり追跡しました。

　この10年間の間に致死的・あるいは非致死的な心臓発作あるいは不安定狭心症、虚血性心疾患による死亡などが74例、発生していました。

　すべての登録者たちは彼らの会社での上司のリーダーシップのスタイルについて格付けするように依頼されました。たとえば、部下たちに明確なゴール設定をするか、部下とのコミュニケーションやフィードバックどれくらい良いかについてです。

　上司が無能だと考えていた部下たちは、重篤な心疾患のリスクは25%高い結果になりました。

　また上司が無能と回答した労働者たちは、4年以上の長期間働いていると64%もリスクが高い結果になりました。

　この結果は、教育レベル、社会的階層、収入、労働量、喫煙や運動のようなライフスタイル因子、高血圧や糖尿病などの他の心疾患のリスクファクターに関係なく、当てはまりました。

　イギリスのLondon大学やフィンランドの職業衛生研究所(FIOH:Finnish Institute of Occupational Health)の研究者たちは、もし直接的な原因と結果が認められたのなら、中間管理職の重篤な心疾患を減らすためには、上司の行動は目標とされるべきと語りました。

　彼らは、管理職は従業員に対して、仕事の目標を明確に与え、責任に関して十分な力を移譲すべきだと語りました。

（中略）

　「適切に元気であることは、労働者にとり、仕事のストレスを発散させ、同時に心臓にもよく、二倍のメリットがあります」
"Being fit and active can give you the double benefit of busting work stress and boosting your heart health at the same time."
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Bad bosses may damage your heart

BBC 2008/11/25