Medical News Japan

イギリス:臓器移植にはドナー側の不安を取り除く必要がある

Organ donor 'reassurance' urged
臓器提供者の「安心」が急がれる
BBC 2009/02/24

 イギリス国内で、約1600万の人々が臓器提供者として登録しています。臓器提供者になりたがらない理由のトップとしては、医師らが臓器提供者になるのだからという理由で自分たちの命を救命するために最大限の努力をするとは限らないという懸念であることが調査によって明らかになりました。
 臓器提供の署名に反対あるいは未確定な人たちの大半は、自分たちの死後の体がどこまで提供されるかということを心配していました。

 NHSの血液・臓器移植サイト(NHS Blood and Transplant)で5000人の人たちを対象にアンケート調査を行ったところ、臓器提供者(ドナー)の人たちを安心させるためにさらに対策が必要であることが明らかになりました。

 約3000件の移植が毎年イギリスでは行われています。1/4以上の26%のイギリス人はドナー登録を行っていますが、移植待機リストの人数は8000人を超え増え続けています。

 適合するドナーを待ちながら、待機者が毎日約3人が亡っています。

 このアンケートにたいして回答した人の大半は、臓器提供と移植治療について支持していると回答しています。しかし、決定していないあるいは反対すると回答した人たちは、自分たちの死後どのように体が扱われるか心配していると半数以上が回答していました。

 さらに5人のうち1人は、死ぬ事について考えたくないのを理由に、臓器提供のドナー登録はしたくないと回答しました。

 人々は死後、自分たちの体にどんな風にされるかさらに情報が必要で、医師たちが命を救うことが出来ることがあるうちは、医師たちはあらゆることを行うとさらに安心させる必要があります。

Respect 尊敬

 LeedsでICU専門医として、またNHS Blood and Transplantsで臓器移植のために国立臨床医長として働くPaul Murphy医師は、死の周辺の問題と臓器提供についての討論がさらにオープンで話し合われる必要があると語りました。

 英国医師会のVivienne Nathanson医師は、「我々は、ドナー登録すると、受ける治療に影響しないかという、患者側の懸念(現実とこれほど遠ざかっているものはありませんが)について、理解しなければなりません。」と語りました。

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Organ donor 'reassurance' urged
BBC 2009/02/24



2009年02月25日:移植医療:skyteam2007

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