アメリカ:質屋に医師が資金調達に・・・
景気悪化の影、富裕層の街ビバリーヒルズにも
CNN 2009/03/01より
米カリフォルニア州ロサンゼルス(CNN) ハリウッドスターの豪邸や有名ブランドのブティック街で知られるロサンゼルス西郊ビバリーヒルズ。富裕層の街の代名詞とされるが、景気悪化の影響はここにも確実に及んでいるようだ。空になった店舗や大安売りの看板が目につく。
ビバリーヒルズで質屋「ビバリーローン」を営むジョーダン・タバックバンクさん。1930年代から、社交界や実業界の大物や有名人を相手に秘密厳守で融資を行ってきた老舗の3代目だ。同氏によれば、店を訪れる顧客の数はこのところ急増している。医師や弁護士、会計士らが、貴金属や絵画を担保に金を借りに来る。「地元で店を開いている経営者で、人件費が払えなくなったというケースも多い。最近ではヘッジファンド運用業者に大金を貸し付けた。、ダイヤのコレクションと引き換えにね」と、同氏は語る。
近くのブティックでは、経営者のパービン・ヨナニさんが「観光客は激減したし、住民の財布のひもも固くなった」とため息をつく。この店では最近、1800ドル(約17万5000円)の靴を245ドル(約2万4000円)まで値下げしたが、それでも売れなかった。「靴の仕入れ価格は800ドル(約7万8000円)。大赤字です」と、ヨナニさんは肩を落とす。
ビバリーヒルズ市の税収は、今後16カ月で2400万ドル(約23億円)も減る見通し。93年にわたる同市史上、最悪の減少幅になるという。当局は、市警察の残業カットなどで支出の削減を図る構えだ。
カリフォルニア大ロサンゼルス校の経済学者、ジェリー・ニケルズバーグ氏によると、ビバビーヒルズは他地域に比べ、家屋の差し押さえなどの事例は少ないものの、昨秋来の消費冷え込みには同様の打撃を受けている。「消費が冷え込んでいる背景には、将来への不安がある。これは所得の高低にかかわらず、だれもが感じていることだ」と、同氏は説明している。
2009年03月02日:アメリカ:skyteam2007
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