Medical News Japan

New York Times紙　2007/10/02

　ワシントン発―10月1日ブッシュ政権は、来年メディケアの保険料が、毎月96.40ドルまで上昇すると10/1(月曜日)に発表しました(月に2.90ドルの増加です)。

　3.1パーセントの保険料の増加は、45.50ドルあった1999年～2000時以来最も上昇幅は2年連続で最小です。

　4300万人の受益者の大半は、メディケアパートB(医者のサービス、その他外来の通院治療、放射線、臨床検査サービス、診断テストなどをカバーする医療保険)のため、平均的な保険料を支払います。平均年収が独身で8.2万ドル、連帯納税を行っている世帯で16.4万ドルを超える人たちは、スライド制により割り増しの保険料を支払うことになります。

　20.5万円を超える平均年収がある個人と世帯所得が年間41万ドルを超える世帯員は、最高の月額238.4ドルの保険料となります。平均年収が10.2万ドルから15.3万ドルの個人の保険料は月額160.9ドルになります。

　ほとんどの受益者は、メディケアの標準の保険料以外に、処方箋の薬をカバーする保険料を別に支払っています。薬の保険料はだいたい月額25ドル～40ドルです。

　メディケアParｔ Bの保険料の増加は、多くの専門家の予想値よりも少なく、これは会計上のミスを当局が訂正することを決定したためです。
　
　この会計ミスのため、特定のホスピスへの給付金は、本来の病院に経費を支払う別個の信託財産ではなく、メディケアPart Bの財産から、不注意に支払われました。このお金は次の年に払い戻されることになります。

　さらに、2008年の保険料は、人為的に低くなっています、というのは、メディケアの支払いは法律によって来年10％削減されるからです。連邦議会は、いつものようにこの削減について介入し、費用を翌年以降に受益者に先送りされました。

　メディケアの保険経理士主任のRichard S. Foster氏は、「保険料の値上げ幅の縮小は、2008年にとっていいニュースです」と述べました。しかしこうも付け加えました、「おそらく一回こっきりの現象」ですと。

　医者の受診料やメディケアのPartBのサービスの免責金額は、年額131ドルから、135ドルになるでしょう。免責金額は1991年から2004年までは、年間100ドルで固定されていました。現在65歳以上の受益者へのPart Bのサービスの平均負担の上昇を反映して、免責金額は上昇しています。

　病院に入院した患者の免責金額は、現在ｎ992ドルから来年は1024ドルになります。

　アメリカの高齢者のための圧力団体の全米退職者協会AARPのシニアマネジャーであるDavid P. Sloaneは、老人医療健康保険料の増加は、「生活費の調整まで侵食」して、社会保障小切手を毎年作り出しているとと言いました。

　その結果、「高齢者、特に固定収入に頼っている人たちにとって、ヘルスケアの費用は支払うのが困難になっています」とSloane氏は言いました。

　メディケア・メディケイド・サービス・センター(米国保健社会福祉省の公的保険制度運営センター）のKerry N. Weemsは、増加する保険料1つの要因は、Medicare Advantage Plans: メディケア ア
ドバンテージ プラン」（HMOに類似した薬剤費込みの保険）への支払いの増加であると言いました。これらの保険の受益者は、以前の受益者によりも重い病気になっています、とウィームズ氏が言いました。

Standard Medicare Premium Will Rise 3.1% Next Year