Medical News Japan

帝王切開の既往は子宮破裂のリスクを上昇させる

帝王切開の既往は子宮破裂のリスクを上昇させる
Caesarean mothers 'in rupture risk'

2007/10/04

 帝王切開による分娩の既往がある女性は、次の出産時に子宮破裂の危険性は50倍以上になるという、新しい研究が発表されました。
 子宮破裂が生じれば、20人の新生児のうち一人は死亡するなど、母児ともに生命を危機におびやかされます。

 科学者たちは、第一子の出産で帝王切開を受け、二人目の子供を経膣分娩で出産する妊婦1000人あたり9人はこの状態(子宮破裂)になります。

 しかし、この合併症は、経膣分娩で第1子を産んだ妊婦の場合、1000例中2例以下と少ないことが判明しました。

 アトランタのEmory大学の疫学講座とストックホルムのカロリンスカ大学疫学・生物統計学講座の研究者たちによるこの研究は、スウェーデンの女性30万人以上について取り上げています。

 この研究結果は、帝王切開の既往のある女性に特別なケアが必要であるということと、医師に出産の選択肢について十分認識すべきである。

 高齢の妊婦はさらに危険性が高く、24歳以下の妊婦よりも35歳以上の妊婦は三倍も子宮破裂が高いことが判明しました。また、妊婦の肥満は新生児を危険にさらすことになります。
 BMIが30以上(臨床的に肥満)は、子宮破裂の危険性はBMI25未満(正常)の妊婦よりも2倍も高いです。

 分娩誘発を行われた妊婦の子宮破裂の危険性は、自然に分娩がはじまった女性にくらべると2倍です。

 研究者たちは、分娩誘発を行うために使われてきた化学物質は以前の帝王切開の傷跡を弱め、より破裂しやすくしていることを示しました。


 遷延分娩で出産した女性は、以前帝王切開を持ったことがあったかどうかにかかわらず、通常の時間の妊娠で出産した女性に比べると危険性が高いです。

 出産時の妊婦の体重は別の因子でした。


Caesarean 'raises womb-tear risk' bbc.com.uk 2007/10/02

http://ukpress.google.com/article/ALeqM5h2SvhUJt3ZJoQxm4JF1DT17mdEjQ

2007年10月06日:出産・妊娠:skyteam2007

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