Medical News Japan

Action needed on maternal deaths
妊産婦死亡にさらにアクションが必要

　専門家たちは世界中で妊娠および出産中の女性の死亡の減少には「驚くほど」進歩が欠けていると非難しました。
ランセットの最新号によれば、年間50万人の女性が毎年死亡しており、これは過去20年前とほとんど変化がありません。


　また、2000万人の危険な中絶が毎年行われ、これが妊婦の死亡と病気の主要な原因となっています。2015年までに妊産婦の死亡を75％減少させるという世界的な大きな目標は、緊急的な行動なしには達成しないであろうと専門家たちは警告しました。

世界中の妊産婦死亡

　ランセットの編集者のRichard Horton医師によれば、女性たちは、しばしば赤ん坊のための容器「コンテナ」以上のものではないとはみなされています。
　この妊産婦の死亡を75％削減するという今世紀の達成ゴールに遅れが生じていることについて弁解の余地はないと言いました。
　ハーバード大学のKen Hill教授による研究では、1990年から2005年までの間の妊産婦死亡はいくつかの国々の成績は良かったが、全体の改善は1％未満でした。

　妊産婦死亡の半数はサハラ以南のアフリカで生じており、過去20年間の改善は、はかばしくありませんでした。彼によれば、この発展途上国での妊産婦の医療を改善することが「無限で緊急」的に必要だと強調しました。

危険な中絶

　ランセットで公表された別の研究によれば、ＷＨＯ(世界機構機構)のIqbal Shah博士によれば、1995年から2003年の間に中絶率は17％低下しています。
　しかし、「危険」な状態で行われる中絶数は同じで、全中絶数のおよそ半分が危険のままに行われていました。

　人工妊娠中絶は西ヨーロッパでは女性1000人あたり12件行われ、東ヨーロッパではさらに高く44件、アフリカとアジアでは29件でした。

　Shah博士によれば医療へのアクセスや法律の規制に関係なく、中絶率には影響はありませんでした。また危険な中絶は「避けられません」でした。
　ファミリー・ケア・インターナショナルのAnn Starrs上級副社長によれば、ミレニアム計画のゴールに達成するにあ61億ドルが2015年までに必要と言いました。
　安全な妊娠中絶や家族計画サービスや、救急医療が妊婦に必要な時に医療へアクセスするのを助ける助産師には資金が必要です。
　Marie Stopes Internationalの報道官によれば、家族計画へのアクセスが不足のため、発展途上国では毎年8000万の意図しない妊娠が生じていると言うことでした。

　「危険な妊娠中絶(Unsafe abortion)」はこの時代もっとも放置されてきた公衆衛生の問題のひとつです」「母親の不健康や危険な妊娠中絶による母親の若死は、子供の健康と生存率に不利な結果をもたらします」

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Action needed on maternal deaths
BBC 2007/10/12

Estimates of maternal mortality worldwide between 1990 and 2005: an assessment of available data
The Lancet 2007; 370:1311-1319