Medical News Japan

イギリス:助産師によるミスで患者が死亡

母の硬膜外麻酔による死は不法なものです
Mother's epidural death unlawful

BBC 2008年2月5日

 手術室の看護師が死亡したのは、硬膜外へ用いる薬を間違えてポンプで腕に点滴をしたせいだとする判決が、陪審で下りました。

 2004年5月11日に30歳のMayra Cabreraさんは、Great Western病院で息子を出産した直後になくなりました。赤ん坊は生き残りました。

 Marie To助産師がブピバカインの投与を管理していたしたと申し立てられましたが、これは証拠によって否定されました。

 病院を運営していたSwindon & Marlborough NHSトラストはかつて責任を認めました。

 陪審で、このトラストによる重過失、特に産科の施設内での薬品の保管基準のために死亡につながったとされました。

 NHSトラストの報道官は査問会の後、謝罪をし、こう付け加えました「この事件は発生してはならなかったものです。我々が経験したこの苦い教訓を元に、他の病院は学べることを願っております」

 フィリピンからSwindonに2002年にやってきたCabreraさんは、ブピバカインの毒性によって生じた心臓発作により死亡しました。

 薬剤は、硬膜外から投与されるべきでしたが、そのかわりに彼女の腕に点滴につなげられ投与されました。

 彼女を失った夫は今、フィリピンへ強制送還されそうです。被害者の夫のCabrera氏、当初、彼女は羊水塞栓症で亡くなったと告げられましたが、査問会の後、こう語りました「私たちの暮らしは、私の妻に投与されている点滴を点検しそびれた助産師のせいで、めちゃめちゃにされてしまいました。」
 「この助産師が責任を認めるか、または自分の行動に深い反省を示す見せないため、自分は非常につらく、激怒しています」
"The midwife's failure to accept responsibility or show any remorse for her actions has made me very bitter and angry.

 「私は彼女を許すことができません」

 去年辞職したTo助産師は、出産の直後に勤務となり、Cabrera夫人の点滴にブピバカインをつなげたとされています。

 彼女は、それを否定し、つなげたのは昇圧目的の生理食塩水かGelofusine(代用血漿)のどちらかだと思ったと主張しました。

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Mother's epidural death unlawful

BBC 2008/02/05

2008年02月06日:医療訴訟:skyteam2007

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